専門外来

難聴・補聴器外来

・当医療機関では日本耳鼻咽喉科学会専門医・日本耳鼻咽喉科学会補聴器相談医(佐藤公則)が診療を行っています。
・当医療機関では厚生労働省による補聴器適合判定医師研修修了医(佐藤公則)が診療を行っています。

難聴の診断と治療を行います。適切に補聴器を使っていだくための診療を行います。
(補聴器のフィッティングは、外来日が決まっており予約が必要です)
補聴器を実際に試用する(試しに使ってみる)ことができます。

※補聴器の機種、価格には種々のものがあります。御希望がございましたら遠慮なくお尋ね下さい。

難聴、補聴器外来の流れ 1受診
  1. 耳鼻咽喉科診察
  2. 聴力機能検査
  3. 難聴の診断
  4. 補聴器の適応決定
  • 経過を観察するのか
  • 補聴器のフィッティングを行うのか
  • 聴力改善手術を行うのか
  • 人工内耳を選択するのかなど
2.補聴器のフィッティング
聴覚障害をお持ちの患者さんに最も適合した補聴器を選択し、調整することを補聴器のフィッティングといいます。
(2.3.4は補聴器技能者が行います。)
  1. 装用耳の決定
    左右どちらの耳に補聴器を装用するのかを決めます。
  2. 補聴器の選択(周波数特性と音響利得)
  3. 音質調整
  4. 最大出力音圧レベルの決定
  5. イアモールドの作製
 
3.補聴器フィッティング後の評価とカウンセリング
  1. 補聴器フィッティング後の評価
  2. 補聴器フィッティング後の再調整とカウンセリング
3.補聴器フィッティング後の評価とカウンセリング

難聴は病気です。
大切なことは耳鼻咽喉科医の診察を受けて、難聴の診断、補聴器の適応の決定を行うことです。

補聴器は難聴によるコミュニケーション障害の補完を目的とする医療器械です。
しかし現状では聴覚障害をお持ちの患者さんの多くは、耳鼻咽喉科医の診察を受けずに補聴器販売店の意見を参考に補聴器を購入しています。
このような現状で患者さんに不利益となる事例が多く発生しています。

以下に述べる例は実際におこった事例です。

  1. 難聴の原因になる耳疾患を診断・治療しなかったため、耳疾患の適切な治療が遅れます。特に中耳真珠腫、中耳癌などの診断・治療が遅れると取り返しがつかない事態が起こります。
  2. 耳疾患を合併しているために補聴器の使用に支障が生じたり、補聴器の装用により耳疾患が悪化することがあります。
  3. 鼓膜に穿孔があるにもかかわらず不注意にイアモールドを作製すると、中耳腔(鼓膜の奥の骨の部屋)の異物になってしまいます。
  4. 聴力改善手術により聴力が回復する可能性があるにもかかわらず、その機会を逸します。

難聴の診断、補聴器の適応に関しては、耳鼻咽喉科医の診察を受けることを お勧めします。

 
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